雨の夜道。

 マッサージ行って車校行って、その後漫喫行ってバガボンドを読み終えました。
 さて、マッサージには親の車で行ったので、チャリンコに乗っているはずもなく、車校のバスを降りてから漫喫までは歩きで行ったわけです。当然帰りは歩き。
 片手に骨の一本折れた傘を持ち、背中には今この日記を書いているノートPCの入ったかばんを担ぎ、夜空から弱い雨が降る中をてくてく歩いて帰ったわけです。
 夜道。
 静かな裏道を、革靴で硬質の音を響かせながら歩いていると、裏道ならではの、やけに古びた看板とか、ぼろくさい家とか、雑草まみれの空き地とか、車の通れない踏切とか。そういったものが、目に飛び込んでくるわけです。なんだかそういったもの達を見て、「悪くないな」、と思いました。
 裏道を抜けて少し太い道に出たとき、雨に煙った街灯と信号機の灯りが、道路に出来た水溜りに映っていて、ひどく美しく見えました。
 道の端っこの雑草が枯れて歩道にはみ出しているのだとか、同じく雑草が駐車場の看板を覆いつくしてるのだとか、そんなものまで雨にぬれると綺麗に見えて。
 夜だけなら雨も悪くないな、と、そんなことを考えながら夜道を帰りました。